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ヒアルロン酸を続けても膝の内側が痛い方へ

膝の痛み・専門外来

ヒアルロン酸を続けても膝の内側が痛い方へ
エコーガイド下MCL注射・PFC-FD治療のご案内

「何年もヒアルロン酸を打ち続けているのに、膝の内側の痛みが一向に良くならない……」。
そのお悩み、原因が関節内ではなく靭帯(MCL)周囲にあるかもしれません。
山宮整形外科リハビリクリニックでは、超音波(エコー)をリアルタイムで確認しながら内側側副靭帯(MCL)周囲へ直接注射を行い、痛みの軽減を実感される患者様もいらっしゃいます。

こんな症状に心あたりはありませんか?

下記に1つでも当てはまる方は、MCL周囲の炎症が痛みの主因かもしれません

  • 膝の内側だけが特に痛む
  • 階段の下りや、いすから立ち上がるときに内側に鋭い痛みがある
  • ヒアルロン酸注射を半年以上続けているが改善を実感できない
  • 正座・あぐらで内側に痛みが走る
  • 歩き始めは痛いが、少し歩くと楽になる
  • X線(レントゲン)では「軽度の変形」と言われたが痛みは強い

なぜヒアルロン酸だけでは改善しないことがあるのか

ヒアルロン酸関節内注射は、関節軟骨を保護し関節液を補充する標準的な保存療法です。しかし、膝の内側に限局した痛みのすべてが「関節内の軟骨摩耗だけ」が原因とは限りません。

関節の外側にある内側側副靭帯(MCL)やその周囲の組織に炎症・変性が起きている場合、
関節の中にヒアルロン酸を注入しても薬液は届かないため、症状が改善しにくいことがあります。

エコー(超音波)で膝の内側を詳しく観察すると、MCL周囲のむくみ・肥厚・石灰化などが見つかることがあります。こうした所見がある場合、MCL周囲への直接注射をご提案することがあります。

実際のエコー画像で見るMCLの構造

下の画像は当院で撮影した膝内側の実際のエコー画像です。MCL(内側側副靭帯)・半月板・大腿骨・脛骨の位置関係を確認しながら注射を行います。

超音波(エコー)画像 / 膝内側

内側側副靭帯(MCL)・半月板・関節をリアルタイムで観察

山宮整形外科リハビリクリニックで撮影した膝内側のエコー画像。LA3-16AD-Aプローブ、深度2.5cmにて内側側副靭帯・半月板・大腿骨・脛骨が描出されている。

▲ 当院で撮影した実際の膝内側エコー画像(LA3-16AD-A プローブ、深度2.5cm)。
MCL・半月板・大腿骨・脛骨の位置関係をリアルタイムで確認しながら注射を行います。
※ 個人情報保護のため患者情報は非表示にしています。

エコーでは靭帯の肥厚・周囲の水腫(むくみ)・石灰化なども観察できます。痛みの原因が関節内か関節外かを丁寧に見極めた上で治療方針を決めることを大切にしています。

エコーガイド下MCL注射とは

エコーガイド下注射とは、超音波装置でリアルタイムに針の位置を確認しながら行う注射です。画面上で針の先端とMCL周囲の組織を同時に確認しながら薬液を届けるため、正確かつ安全に目標部位へアプローチできます。

従来の注射との違い

触診だけによる注射では、MCLの深さや周囲組織との境界を正確に把握することが難しい場合があります。エコーを使うことで、針が目的の部位に届いているかを目で見ながら確認でき、安全性・精度ともに向上します。

使用する薬剤

MCL周囲注射には主にステロイド薬+局所麻酔薬の混合液、または生理食塩水(ハイドロリリース)を用います。炎症の鎮静や組織の癒着緩和を目的としており、症状の経過を見ながら適切な薬剤を選択します。

注射の流れ

  1. 診察・エコー検査

    痛みの場所を確認し、超音波で膝の内側(MCL・半月板・鵞足など)を観察。炎症・腫脹の部位を特定します。

  2. 皮膚の消毒

    注射部位をアルコールで丁寧に消毒します。

  3. エコーをリアルタイムで見ながら注射

    画面上で針の位置を確認しながらMCL周囲の炎症部位へ薬液を注入します。所要時間は数分程度です。

  4. 注射後の確認・リハビリ案内

    注射後に症状の変化を確認します。必要に応じて理学療法士によるリハビリ(運動器リハビリテーション)をご案内します。

⚠ 注意事項 注射当日は激しい運動・飲酒はお控えください。注射部位が赤くなったり、痛みが増強する場合はすぐにご連絡ください。効果・副作用・頻度については診察時に詳しくご説明します。

PFC-FD治療(再生医療)について

PFC-FD™療法とは

自費診療再生医療
PFC-FD(Platelet-derived Factor Concentrate Freeze-Dry)は、患者様ご自身の血液から作製した血小板由来の成長因子を濃縮・凍結乾燥した製剤を用いる治療法です。成長因子が組織の修復・再生を促すことで、炎症の鎮静や軟骨・靭帯周囲組織の回復をサポートすることが期待されています。

  • ステロイドを使わないため、繰り返し投与しやすい
  • 自分の血液由来なので、アレルギーリスクが非常に低い
  • 軟骨・靭帯周囲組織の修復促進が期待できる
  • 変形性膝関節症の関節内・MCL周囲への投与が可能
  • エコーガイド下で正確な部位に投与

こんな方にPFC-FDをご提案します

ステロイドを何度か使っても症状が続く方、「できるだけ薬に頼らない治療がしたい」という方に適しています。PFC-FD療法は自費診療となります。費用や詳細については診察時にご説明しますので、まずはお気軽にご相談ください。

治療法の比較

膝の内側の痛みに対する主な治療法の特徴をまとめました。症状・希望に合わせて最適な治療をご提案します。

治療法 主なターゲット 保険適用 特徴
ヒアルロン酸関節内注射 関節軟骨・関節液 関節内の潤滑補充。軟骨保護が主目的。MCL周囲には届かない。
エコーガイド下MCL注射
(ステロイド・ハイドロリリース)
MCL周囲・滑液包 靭帯周囲の炎症に直接アプローチ。症状の変化を実感される方もいらっしゃいます。
PFC-FD療法 関節内・靭帯周囲 ✕ 自費 血小板由来成長因子で組織修復を促進。ステロイドなし・繰り返し投与可能。
運動器リハビリテーション 筋力・姿勢・歩行 膝周囲筋の強化・荷重分散を目的とした運動療法。注射と併用することがあります。

よくあるご質問

ヒアルロン酸とMCL注射は同日にできますか?
はい、関節内へのヒアルロン酸注射とMCL周囲注射は別の部位への注射ですので、同日に行うことも可能です。診察時の状態に応じて最適な組み合わせをご提案します。
注射は痛いですか?
皮膚の感覚は残りますので、チクッとした感覚はあります。薬液が入る際に一時的に圧迫感を感じることがありますが、多くの方は数秒で終わると言われています。エコーで確認しながら行うため、無駄な操作が少なく済みます。
何回くらい注射しますか?
症状の程度や原因によって異なります。症状の変化を確認しながら、継続の判断をします。毎回の診察時にエコーで状態を確認しながら方針を決めます。
PFC-FDの費用はどのくらいですか?
PFC-FDは自費診療のため保険は使えません。費用については診察時に詳しくご説明します(診察自体は保険診療で受けられます)。まずはお気軽にご相談ください。
リハビリとの組み合わせは必要ですか?
注射単独でも症状が落ち着く方もいらっしゃいますが、膝周囲の筋力低下・歩き方のくせが痛みの一因になっている場合は、リハビリを組み合わせることで症状の安定が期待できます。当院では理学療法士によるリハビリを保険で受けていただけます。
「手術しかない」と言われたが注射で対応できますか?
重度の変形性膝関節症では手術が適切な場合もあります。まずは診察でエコーや状態を確認した上で、保存療法の適否についてご説明します。セカンドオピニオンも含めてお気軽にご相談ください。

膝の内側の痛みにお悩みの方へ

「ヒアルロン酸を続けているのに症状が続く」「内側だけが痛む」という方は、まず一度ご来院ください。エコーで詳しく状態を確認し、最適な治療法をご提案します。

清水 智文(しみず ともふみ)

山宮整形外科リハビリクリニック 院長
整形外科専門医 / リウマチ医 / 運動器リハビリテーション医 / 脊椎脊髄病医
山梨大学医学部卒業。大和市立病院・関東労災病院・横浜市立大学附属病院・横浜市立大学附属市民総合医療センター・神奈川県立足柄上病院 整形外科勤務を経て現職
「痛みの原因を丁寧に見極め、その方に合った治療を提案することを大切にしています。」

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